士業広告のパイオニア、株式会社L-net/ニュース

「DVD視聴は負担」弁護士、裁判所判断に疑問 宮城

2011年9月9日

東日本大震災で中断していた、殺人罪に問われた元少年(32)の審理で、新たに選任された裁判員らが出した結論は無罪だった。無罪判決言い渡しの瞬間、弁護士はガッツポーズし、元少年は涙を流した。
判決後、仙台市青葉区で会見した斎藤拓生弁護士は「極めて妥当な判断。検察が(主犯格と認定された)笹本智之受刑者(37)の証言の信用性を十分に証明できなかった結果だと思う」と述べた。震災で中断前の公判の様子を映したDVDを放映する異例の措置について「直接主義、口頭主義という刑事裁判の原則の観点からは問題がある」と指摘し、「裁判員への負担軽減の措置であったはずが、かえって肉体的に負担になったといえる」と放映の判断をした裁判所に疑問を示した。その上で「判決への有利、不利の判断はできないが、裁判員には適切に判断してもらったと考えている」と述べた。
6人の裁判員のうち、会見に応じた仙台市青葉区の50代の自営業男性は「笹本受刑者に直接質問をしたかった」と心残りな様子。笹本受刑者は中断前の仙台地裁の公判で、検察側の証人として出廷していたが、新たな裁判員には当時の様子がDVDでのみ流された。「殺害方法について質問したかった。突っ込んでききたかった」とも述べた。
22日の初公判から26日までの公判の大半はDVDの視聴に充てられた。男性は「計16時間は見た。疲れがあって集中力を維持するのが大変だった。法廷で審理しているような気にはならなかった」と疲れた表情で語った。無罪判決については「『疑わしきは被告人の利益に』という裁判の鉄則に則ったと理解している」と述べた。
仙台地検の田辺泰弘次席検事は「判決内容を十分に検討し、上級庁とも協議の上、適切に対応したい」と述べた。DVDの視聴については、「審理の仕方は適切だった。(直接の法廷証言がなく)DVD視聴だったから無罪になったとは思わない」と、震災による審理中断が無罪判決の遠因になったとの見方を否定した。 立証が共犯の笹本受刑者の証言に頼らざるを得なかった点について、田辺次席検事は「物証がない事件もある。供述が主たる証拠になる事件でも、信用性を立証していかざるを得ない」と話した。

※引用
2011年9月2日 msn産経ニュース
「DVD視聴は負担」 弁護士、裁判所判断に疑問 宮城

画面を閉じる
L-netのTOPへ
Copyright © L-net Co.,Ltd. All Rights Reserved.